2019年8月12日月曜日

ハザードマップ説明会

8月11日10時から約2時間、土木設計の専門家の田辺さんと、地質学の専門家の岡田さんを講師に迎えて、青葉台の「土砂災害ハザードマップ」の講習会を開きました。会には、連休中にもかかわらず、47名の方が参加されました。
主な結論は、以下のとおりです。
<自治会の避難方針>
①「線状降水帯」に見舞われる時、近年経験したことのない降水により、「香芝西中」までの避難経路を塞がれる可能性が高い。
自主判断、自主避難により早めの避難をお願いします。
②第一段階では、「要支援者」の方には、「緊急支援グループ」が、会館の2階への避難をお手伝いする。
③山側の第一ゾーンで心配な方は、会館の2階に避難して頂く。
 (もちろん、収容人員に余裕が有れば、他の地域の方も避難して頂きます。)
④それ以外の一般住民の方が、避難のタイミングを失したときは、自宅の2階で過ごして頂く。
(この件は、7月9日、市の危機管理監の笠置氏、および危機管理室2名の方の了解済み。「やむを得ず認める」とのことでした。)
<ハザードマップの危険性について>
①青葉台の西側(7丁目)の排水溝とその周辺を流れる流量は、毎時120mmの降雨が長時間続いても、排水溝を溢れた水は、その横の8m道路を最大30cmの水深で流れ、それ以上の水深にはならない。
従って、住宅被害の可能性は極めて低い。
但し、水深30cmで、秒速5m以上の中を歩いて渡るのは、極めて危険であるので、避難するなら早めにお願いします。
 青葉台の東側(6丁目)の排水溝は、容量面、地形上から、住宅への影響は少なく、排水溝の容量を超えても、横の道路に水深10cm程度で流れる。
②裏山の急こう配(30度以上)は、スポット的で広くはない。
③ハザードマップに指定されている場所まで行き渡る量の「土石量」を供給す
るには、「山体崩壊」に近いことが起こる必要があるが、そのような事はおこりえない。
④土石流を発生させるには、大量の水量が必要であるが、西側の排水溝の上流部の山の流域面積は、約135560平方メートルであり、上記降雨量が継続した場合でも、これだけの面積に毎時16267トン、毎秒4.5トンの水量しかなく、大規模な土石流の発生は考えにくい。
但し、小規模な、局部的な崖崩れ発生の可能性はある。
⑤青葉台裏山の地質は、大阪層群に分類される「関屋砂層」と「瑞宝園互層」(石ころと、粘土を含む土)と言われるものが混在している。
広島の土砂災害発生地の「真砂土」(花崗岩が風化した土)や九州の「シラス」などのように、多くの水を含むと簡単に崩れやすい土よりは、両方とも崩れ難い土である。
(裏山の散歩道は、水路になっている箇所が多く、長年の激しい水流でも僅かしか削り取られていないことを見ても、水に強い崩れにくい土であることがわかる。)
⑥会館から西に続く散歩道を西側に約150m行ったところの谷に、多数の石器が出土している。このことは、約2000年間このあたりの地形に、崩壊などの変動が起きていないことを意味しており、土砂災害が起こりにくい地質であると考えられる。

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